妊活ジャーニーVol.2【38才♡真由美さん】
こんにちは、まいかです。
今回のゲストは、シンガポールでご活躍の真由美さん!
・香港での不妊検査〜タイミング法
・シンガポールでの顕微授精
・日本での顕微授精
・すべて異常なしの検査結果、色々な妊活に挑戦!
・不妊治療を辞めた理由
・会社設立と不妊治療
・家族、友人、夫との関わり方
・FLOWを通じて伝えたいこと
・実子以外での子どもと関わる人生とは?
・自分の人生を自らデザインしていく決意
などなどお聞きしました!(約10分ほどで読めます。)
2010年〜2018年の約8年、香港・シンガポール・日本で不妊治療をされた
ボレンズ真由美さん。
(治療終了時の年齢は38才・旦那様は41才)
不妊治療を辞めた現在。
バイリンガルMCという本業の傍ら、「FLOW〜産まない産めない女性の幸せな人生計画〜」をポッドキャストで配信されています。
女性たちが自分らしい選択をし人生を楽しく生きる、そんな女性の多様性やストーリーを応援するプラットフォームだそうです。
不妊治療の「その先」の人生にスポットライトを当てて、悩んでいるのは自分ひとりじゃないんだ!と勇気をもらえるストーリーを紹介されています。
それでは、真由美さんの妊活ジャーニーをお伺いしていきましょう!
(以下、筆者▶🐤、真由美さん▶M)
《真由美さんの治療内容》
* タイミング法:2回
* 人工授精:2回
* 顕微授精:4回
治療をやめることを決意。
🐤はじめに、どのように病院を選びましたか?
M:シンガポールでは、医師ベースで病院選びをしました。
NUHのP.C Wong先生のところへ通いました。
日本では、有名なクリニックが実家の近くにあったので、そちらへ通いました。
🐤どんな治療をしましたか?
M:2010年は、香港で不妊検査、そして2回タイミング法、2回人工授精。
2013年、シンガポールで顕微授精をしました。
1度の採卵で8個ほど採卵して、1回目は1つ移植・2回目は2つ移植しました。
シンガポールは日本と凍結方法が異なるようで、融解したたまごの再凍結ができないため、2回の移植で採卵したたまごは使い切ることになりました。
1回目は新鮮胚を移植したので、採卵したその周期(採卵の数日後!)に移植をしました。
2016〜2017年は、日本(神戸)で顕微授精をしました。
1回目の移植後、夫婦二人で判定結果を受け入れたかったので、判定日前にシンガポールへ帰国しました。
そして、2回目の移植のために再び日本に飛びました。
2回目の移植後は、判定日まで日本に残りました。
🐤どのくらいの費用がかかりましたか?
M:シンガポールでの顕微授精だけでも、16500ドルでした。
その他、鍼灸や東洋医学の薬膳、ヒーラーさんに前世をみてもらったこともありました。
🐤様々な妊活を試されたのですね!
「不妊治療をやめる」ことを考えたのはいつなんですか?
M:日本での2回目の顕微授精後の判定日の時に考えました。
香港で人工授精、シンガポールで顕微授精を経験していたので、十分頑張った!と思えたんです。
日本に胚盤胞はまだ残っていたので、移植することはできたし、医師からも「次の移植について」の話をされました。
だけど、グレードが一番良い胚盤胞を移植したのに成功せず、グレードが良くない胚盤胞を移植して成功するイメージがつかなくて。
そこで、手放すことにしたんです。
🐤不妊治療を始めるのも終えるのも自ら決める必要がありますよね。
治療を始める時以上に、治療をやめる時の方が迷いが生じやすい気がします…。
M:そうですね、勇気がいりますね。
私は、例えば、大切なものが壊れて「もう一度直して、次に壊れたら手放す!」と宣言したら、案外すんなり手放せるタイプではあります。
自分の中で、この胚盤胞があることで次に進めない気がしたんです。
2回目の判定日前に、心の中で「これが成功しなかったら手放す」と考えていたのかもしれません。
そして、手放すことで新しいものを受け入れられる「スペース」ができると実感しました。
実際に、手放したあとはすっきりとした感覚はありました。
🐤治療中、お仕事はしていましたか?
M:フリーランスで仕事をしていたので、シンガポール〜日本での顕微授精の期間は、不妊治療のためにスケジュールを空けていました。
頻繁に病院に通う必要があったので、その当時は正社員として働く選択肢はなかったかなと思います。
🐤シンガポールでの顕微授精をしていたのが2013年で、翌年に会社設立!?
チャレンジングな時期でしたか?
M:そうですね、ちょうどシンガポールでの治療が一段落した頃に会社を設立しました。
その頃は、DP(扶養ビザ)だったので自分のキャリアの停滞感を感じていたんです。
一方、夫は常にとどまることをしない人で。
「You have to make you grow」(自分で成長していかないと)とプッシュしてくれていましたね。
自分を変えるのは、やはり最終的には自分だと感じました。
🐤不妊治療のことを相談する人はいましたか?
M:主に、夫と話をしていました。
「真由美がHappyじゃないと僕もHappyじゃないよ」
そうやって、いつも私の意向を尊重してくれていたのは、大きな支えでした。
友人には、子どものことを聞かれた時のみ、不妊治療の話をするくらいでした。
自分からは、あえて子どもがいない理由を話さないので、聞いてくれた人にはオープンに話せていましたし、その方が濃い関係性を築けているように感じます。
家族には、顕微授精になってから不妊治療をしていることを伝えました。
結婚から約10年経って不妊治療をしていたことを伝えましたが、それまでその話題には触れずに見守っていてくれたことは感謝ですね。
🐤治療中の心の浮き沈みはどうしていましたか?
M:割と受け入れやすい性格だったことは大きいかと思います。
あと、7年間の中国生活で、何があっても動じない精神力を手に入れたのかも(笑)
よく周囲の人には、「メンタル強いね〜!」と言われるんです。
一定期間、SNSをあまり見ないようにしている時もありましたね。
🐤まわりの人との関わりはどうでしたか?
M:24才で結婚をして、30才頃になると同年代の友人たちは、結婚・出産ラッシュ。
ライフスタイルが変わっていくことを感じました。
そして40才をむかえる現在、同世代の友人の多くは、子育て中のお母さん。
そのため、幼稚園の送り迎えや養育費の関係上、生活スタイルが異なるんです。
だから、日本に一時帰国した時に一緒に過ごす時間がなかなかとれないし、会える友達が限られてくることを感じますね。
これはシンガポールに来て、在住日本人と交流することで感じたことですが、日本人は共通点を見つけたがるということ。
欧米文化では、「自分」を主体として話すことが多いのですが、日本人は家族でひと単位というか。
例えば、欧米では「旦那さんは何をしているの?」「お子さんは?」ということは、挨拶文句ではあまり出てきません。
その人自身が、どんな性格なのかとか何の仕事をしているのか等、あくまで「個」として会話をすることが多いんです。
だから、OOさんの奥さんと言われることは違和感を感じるし、自分にはアイデンティティがないなぁと感じることもありました。
🐤不妊治療中に知っておきたかったことはありますか?
M:どこを終わりにするかを決めておけばよかったなとは思います。
不妊治療って、毎月毎年少しずつお金がかかるので、後に振り返って実はこんなにかかっていたんだ!と思いました。
あと、治療の辞め時は自分が決めるということ。
治療を始める時もそうですが、治療を辞める時も、あくまで自分たちの意向で進むことを痛感しました。
🐤治療終了を決めるのは自分。
だから、FLOWを通して不妊治療のその先にどんな人生があるのかを発信しているのですね!
あの頃の自分に伝えたいことはありますか?
M:「諦めたって良いんだよ!」
私たち日本人は、諦めること=悪いことのように考えがちですよね。
でも、そうではなくて、自分を開放してあげることで、また新しい自分を受け入れられると思うんです。
🐤う〜ん!共感です。
どのようなかたちにしても、今後、子どもがいる人生というのは考えますか?
M:日本で養子を迎えるには、確定までに2年ほどかかり、その間夫婦で移住する必要があるので難しくて。
一方、現在住んでいるシンガポールでも、外国人の私たちには難しいんです。
以前、夫婦でカンボジア旅行に行った時に、運命的な出会いがあったんです。
アンコールワットに行く時のタクシー運転手が元孤児のカンボジア人の方で、孤児院を運営しているとのことで連れて行ってもらったんです。
その方は、英語を学び、大人になって、孤児院で30人くらいの子どもたちの成長を見守っていることにとても感銘を受けました。
再訪する機会を作りたいなとは思っています。
私自身も、友人の子どもと話したり、彼らの成長を見るのが好きなので、自分たちの子を持つ以外でも、子どもと関わっていきたいなぁとは思っています。
🐤今後やっていきたいことはありますか?
M:自分を高めていくことに投資をしよう!と思い、現在、NLP(神経言語プログラミング)コーチ資格の取得を目指しています。
今後は、不妊治療のやめ時やその後の目標立て、人生の計画を導けるようなライフガイドとして活動していきたいと思っています。
あとはノマド生活!(笑)
数年前にヨーロッパに8週間行って、旅をしながら仕事するような期間を作ったんです。
どこにいても仕事ができるような環境は魅力的だと感じました。
真由美さん、本日はお話いただきありがとうございました!
印象的だったのは、子どもがいない分、夫婦でのコミュニケーションはより密になるというお話。
旦那様がカナダ国籍の真由美さん。
国際結婚生活や不妊治療の経験、NLPコーチング資格を活かして、自分らしい人生を創造していくためのガイドをしていきたいと語っていた真由美さん。
そんなNLPを学ぶきっかけは、これからも続いていく夫婦でのコミュニケーションを円滑にしていきたいとのことから。
お互いに自分の心の声を出し合って、2人のコンフォートゾーンを見つけながら築いている夫婦の強い絆を感じました。
「子どもがいるからこそ出来る事、子どもがいないからこそ出来る事」があることにハッとさせられました。
どちらが幸せか決めるのではなくて、それぞれの人生を尊重し、受け入れ合うことが出来る世界になるといいなぁと思いを巡らせました。
「人生の主役は自分であること」を改めて気付かされる機会となりました。
不妊治療をしている中で、自分の人生を生きられていないと感じる方もいるかと思います。
ぜひ、真由美さんのポッドキャストを聴いてみてください♡
不妊治療経験者であり、豊富な海外経験がある真由美さんというフィルターを通して、新たなインスピレーションが入ってくると思います!
次回は、ぜひインスタライブでお話いただきたいですね!
【FLOW - Fulfilling Lives of Women】
〜産まない産めない女性の幸せな人生計画
【TSUBAKI】
シンガポール在住で国際結婚されている日本人女性の会も主催されている真由美さん!
国際結婚ではなくても、シンガポール在住の方に役立つ情報を発信しているので、ぜひチェックしてみてくださいね♡
真由美さんの妊活ジャーニーを通じて、現在治療中の方が「きっと私たちも大丈夫」と前を向けるよう願っています♡
♡ひよこ🐤があなたに愛を伝えにやってきますように♡
まいか